3/20/2014

SLEEKER VEST


OLIVE DRAB


MIDNIGHT NAVY




裏地は共地の見返しとヘリンボーン硫化染めのコンビ


希少なREECE101によるボタンホール

ダールメッキBLACKの2本針シンチバック

MIDNIGHT NAVYのみステッチはDARK GREYのステッチ配色に。3角のたたきが気分を盛り上げる

ショールカラーの様なラペルは段返り、フロントは6釦5掛けスタイルを提案

シャツの羽襟がしっかりロールしながらVゾーンに収まる。
タイやボウタイは勿論、第一釦を外せばパーティー、二次会にも対応できる


ウエスト、腰裏にちょうどフィットする位置にシンチバックを配置

タイトなVゾーン、6釦の配置間隔、トラディショナルなウェルトポケット

VINTAGE REECE101による粗めに設定し直してもらった拘りのボタンホール
ミリタリーを意識した釦はグロス加工15mm
コバステッチは約6mm。段返りの証であるステッチの表出し、裏出しのスイッチは第一釦付近で行う。
同じ針穴に5針ほど落とす技術は、縫製レベルの高さ、日本人の性格の細かさが伺える。
まさに自ら手で生み出すMADE BY HANDの証。

ウェルトポケット(箱ポケ)は両サイド外側のみ、安定をさせるため1針だけ身頃にたたきを入れている

シャツとほぼ同寸の身幅も、位置を3センチ程下げる事により、着心地を安定させ、様々な重着、着回しに対応する

後見頃は一枚仕立て。あえて平面でゆとりを持たせ動き易さを重視
ウエストベルトで絞り、背中に膨らみを持たせるシルエット

センターバックからセンターフロントにかけて、S字にラウンドする裾のラインはセクシーそのもの
traditionの細かな拘りの一つであり、自らパターンを引くブランドならではのトラディショナルな癖である
外注パターンではなかなか伝わりにくい部分の一つだろう

裾は7mm三つ巻

NAVYの生地に走るGREYのステッチは、光によっては茶色にも見え、抜群の存在感を演出する

パターン上、肩は様々な制限の集約された場所であり、服の完成度にとって重要な部分である。
なで肩、怒り肩、平均肩と幅広い角度を意識し肩傾斜を17度に設定。
ちなみに日本人の平均肩傾斜は約20度とされている。









SLEEKER VEST made by hand
Color : OLIVE DRAB . MIDNIGHT NAVY
Size : M
Price : ¥24.000- (Tax in ¥25.200-)
   4/1以降           (Tax in ¥25.920-)


先日のONE DAY MARKETでデビューした新作のご案内です。生地はバックサテンを使用しております。
バックサテンとは裏面が朱子織になっている生地の事で、サテン特有の光沢が抑えられ、独自の風合いが
味わえます。ミリタリーウエアに使用されるのような丈夫な生地でムラ感があり、着込むでいくと独自の
アタリが楽しめます。

今回はそのミリタリーの代名詞と言えそうなバックサテン地を、あえてドレス寄りな型に落とし込みました。
形自体はとてもトラディショナルなベストになっており、身幅も決してタイトではありません。
イメージとしては、着丈はやや短く、巾があるベストをウエストベルトで強く締めてシルエットを作る、と言った
イメージで、ボトムスは若干太めでくるぶし丈をキープしたいところです。

ショールカラーと途中で切った様なラペルは、前身頃と後見頃を接ぎ合せにする事により、流し込んでおります。
段返りラペルですので、綺麗にロールし、Vゾーンもタイトにしております。シャツを中心に、クルーネックや
パーカー等合わせにも、どこか上品な空気を演出します。

前身頃に配置したウェルトポケット、通称箱ポケット。こちらは方玉縁ポケットや両玉縁ポケットとは違い、
ポケット口を予め作った状態で袋布と口布を合わせて縫い上げる、非常に手間がかかるポケットです。

裏地にはAL No'1 SHIRTと同様の硫化染めH.B.Tを使用し、贅沢な作りとなっております。
また釦ホールは、REECE101と言う、現在では所有する工場さんも非常に少ない、とても貴重な釦穴専用ミシンに
よるホールです。知っている人が見れば、すぐにわかるこの穴の形状は、現行釦穴ミシンとはまったく違います。
穴自体も、かなりタイトにカマ入れして頂いたので、最初は釦を入れるのがきついです。徐々に収まりの良い
ホールになっていきます。

何度もこの手のベストに着手して参りましたが、肩幅、着丈、身幅、バストラインの位置設定、Vゾーンの
巾、深さ、ポケットの形状などなど、既存のトラディショナルウエアに存在するトータルバランスを、どう
traditionらしく落とし込み0から構築していくか、そのプロセスはどうであれ、結果ゴールする形そのものが、
後世に残る様な所まで掘り下げ、考え抜かれている商品なのか、おおげさかもしれませんが、そこまで私は
考えてしまいます。 
VESTと言うカテゴリーは、袖もなければ襟もない、非常にシンプルなものです。

その中で、自分自身納得のいく形でご紹介できる商品が、SLEEKER VESTです。
どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


Size:M
肩幅36.5c身幅54.5c
着丈58.5c

Size:S、Size:Lに関しましては受注で生産致しますので
ご希望の方はお問い合わせ下さい。
納期に関しまして、順次生産致しますので、少々お時間を頂きます。
何卒、ご了承下さいませ。





ORDER MAIL

Tel 090-1110-7450  (月曜日〜土曜日am10:00〜pm18:00 担当梅津)

3/17/2014

AL No'1 SHIRT "SUPREME BROADCLOTH"
















AL No'1SHIRT made by hand
Color : SUPREME BLOADCLOTH WHITE
Size : M
Price : ¥20.000- (Tax in ¥21.000-)

先日のONE DAY MARKETでデビューした新作のご案内です。
AL No'1SHIRTは、traditionのニュースタンダードモデルです。
生地は程よいハリ、厚み、キメの細かさが特徴のブロードクロスです。
ブドードクロスとは、経糸(タテイト)を密に 緯糸(ヨコイト)の1.5~2倍くらいの糸密度で織った生地です。密な地合いで光沢があり 繊細な緯畝のある柔軟な平織で、強度はかなりあります。
ちなみにブロード・クロスはアメリカの呼び方、英国ではポプリンと言う呼び方になります。
糸の番手が少なくなる程、太い番手になります。100番手以上の糸を使用したブロードは、主にドレス向けの高級生地になります。
traditionでは、120番手双糸〜60番手単糸までの生地で何度もサンプル縫製を重ね、生地縮率、縫製糸縮率の総合的なバランスまで把握した上で、一番パターンとミシンの相性が良いブロードに辿り着きました。
打込みも密な為、縫製糸番手も30〜50番手、縫い針も9〜14番まで、とにかく一番良いピッチが出る数字を探しました。
今回、取引している生地屋さんにも、次回いつ現反がアップされるかはわからないそうです。
その為、今回は多めに在庫をさせて頂きました。

全体的に細目の綿縫製糸を使用しつつ、1インチ間9針と、割と粗いピッチを意識した縫製です。
襟はコンパクト過ぎず、大ぶり過ぎず、中間のバランスを算出し、パターンの落とし込んでいます。第一釦を開けるとワイドスプレッド気味にひらく襟は、台襟のスクエア感と相まって、非常に綺麗で、かつ飽きのこない大人のシルエットを意識しました。

また特徴的な1ポケットですが、シンプルな部分だからこそ、好みが出易くなります。
大きさ、角度一つで購入意欲が無くなってしまう、と言う事が私自身、他の洋服を買う時に良くあります。
では、私の物作りの解釈でポケットをデザインすると、と考えた時に、通常の5角計ではなく、6角形にV字の切り返しのパターンでサンプル製作にはいりましたが、非常に良くはまりました。さらにV字の字の目を縦ではなく横取りにすることで、生地、縮率に変化を与え、独自のシワが生まれる様な設計にしております。

スリーブはバルーンスリーブの様に太めに取りながら、カフスで2本のおおきな立体ダーツにより運動量を稼いでおります。カフスの付け根、2本ステッチの内側は芯押えになりますが、芯は入れておりませんのでフェイクステッチになります。

脇線からマチにかけてのラインが、とにかくこのシャツの大きな特徴になっております。
脇からマチにかけて、一瞬絞りが入りますが、マチ付近から、いきなりせり出す様に外側に向かいます、そこからラウンドテールがゆっくりと半円を描く様に前立てに向かいます。前立て一番下は、余った生地を三角に織り込んで処理しております。

裾にはFABRIQ SHRINAGE LESS THAN 3%の不滅インクスタンプを。
これはそのままの意味で縮率を意味する証明スタンプになります。
(縮後-縮前)÷縮前×100で生地の縮率を出していきます。
この場合、縮率後の着丈が71cになり、パターン寸法は72.5cになります。
(71−72.5)÷72.5×100=2.172%になり、3%未満というスタンプ証明になります。

最後に釦になりますが、こちらは定番でつかっている高瀬釦13mmになります。
ポリ釦と違い、自然の貝を加工している為、一つ一つ厚さが異なり、角度によって豊かな表情を与える高価な釦です。
また釦ホールですが、釦ホールには厳密には2種類あります。一つはパール穴。これはかがっている部分が中央で盛り上がって縫う穴で、本来はドレスシャツ、モード系のメーカーで多様される、比較的綺麗目を意識した工場で縫製した結果。。となります。
もう一つはウィップ穴と呼ばれるかがりが真っ平らに縫う穴。これはワークシャツや作業着といったものによく使われます。ヴィンテージ物をよく目をこらして見ると、間違いなくこの穴の仕様になっているでしょう。これらはワークシャツ工場背景で縫製されたシャツ、の手がかりとなり、他の特殊ミシンの背景まで想像ができる、なんて話になります。。 話はそれましたがこのボタンホールは後者であり、通常は加工途中に糸が切れない様にスパン糸(ポリ糸)の使用が主になります。しかし、traditionでは綿糸を直接業者に持ち込み、無理を言って綿糸で開けてもらい、尚かつ粗めの振り巾にして頂いております。切れないか心配だ、と加工して下さるオーナーはおっしゃいましたが、さすがです、非常に綺麗な上がりになりました。

一年を通しての着用と、裾をタックイン、アウトができる設計、首周りは第一釦を閉めても苦しくならない程度のサイズで天巾も低くなり過ぎすスタイリッシュ。肩幅、身幅も絶妙な一で仕上げており、何系にもはまらない、どんなスタイルにも収まりが良く、永く付き合える商品となっております。

どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
Size:M
肩幅44.5c
身幅56.5c
袖丈64.5c
着丈71c
裄丈86.5
首周り41.5c
カフス巾10.5c


Size:S、Size:Lに関しましては受注で生産致しますので
ご希望の方はお問い合わせ下さい。
納期に関しまして、順次生産致しますので、少々お時間を頂きます。
何卒、ご了承下さいませ。





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Tel 090-1110-7450  (月曜日〜土曜日am10:00〜pm18:00 担当梅津)

AL No'1 SHIRT "H.B.T DARK NAVY"





ストールは別売です







AL No'1SHIRT made by hand
Color : H.B.T DARK NAVY
Size : M
Price : ¥20.000- (Tax in ¥21.000-)

先日のONE DAY MARKETでデビューした新作のご案内です。
AL No'1SHIRTは、traditionのニュースタンダードモデルです。
生地は程よいオンスの硫化染めヘリンボーンツイル地を使用。
硫化染めとは、硫黄成分の化学染料で染めたもので、藍染同様、色落ちしていく素材ですが、顔料染めほどのフェード(色落ち)はなく、ゆっくり長く使用して色褪せを楽しめる生地です。デニム、インディゴシャンブレー同様、経年変化が楽しめる、年間を通して着用して頂ける商品です。

全体的に細目の綿縫製糸を使用しつつ、1インチ間9針と、割と粗いピッチを意識した縫製です。
襟はコンパクト過ぎず、大ぶり過ぎず、中間のバランスを算出し、パターンの落とし込んでいます。第一釦を開けるとワイドスプレッド気味にひらく襟は、台襟のスクエア感と相まって、非常に綺麗で、かつ飽きのこない大人のシルエットを意識しました。

また特徴的な1ポケットですが、シンプルな部分だからこそ、好みが出易くなります。
大きさ、角度一つで購入意欲が無くなってしまう、と言う事が私自身、他の洋服を買う時に良くあります。
では、私の物作りの解釈でポケットをデザインすると、と考えた時に、通常の5角計ではなく、6角形にV字の切り返しのパターンでサンプル製作にはいりましたが、非常に良くはまりました。さらにV字の字の目を縦ではなく横取りにすることで、生地、縮率に変化を与え、独自のシワが生まれる様な設計にしております。

スリーブはバルーンスリーブの様に太めに取りながら、カフスで2本のおおきな立体ダーツにより運動量を稼いでおります。カフスの付け根、2本ステッチの内側は芯押えになりますが、芯は入れておりませんのでフェイクステッチになります。

脇線からマチにかけてのラインが、とにかくこのシャツの大きな特徴になっております。
脇からマチにかけて、一瞬絞りが入りますが、マチ付近から、いきなりせり出す様に外側に向かいます、そこからラウンドテールがゆっくりと半円を描く様に前立てに向かいます。前立て一番下は、余った生地を三角に織り込んで処理しております。

最後に釦になりますが、こちらは定番でつかっている高瀬釦13mmになります。
ポリ釦と違い、自然の貝を加工している為、一つ一つ厚さが異なり、角度によって豊かな表情を与える高価な釦です。
また釦ホールですが、釦ホールには厳密には2種類あります。一つはパール穴。これはかがっている部分が中央で盛り上がって縫う穴で、本来はドレスシャツ、モード系のメーカーで多様される、比較的綺麗目を意識した工場で縫製した結果。。となります。
もう一つはウィップ穴と呼ばれるかがりが真っ平らに縫う穴。これはワークシャツや作業着といったものによく使われます。ヴィンテージ物をよく目をこらして見ると、間違いなくこの穴の仕様になっているでしょう。これらはワークシャツ工場背景で縫製されたシャツ、の手がかりとなり、他の特殊ミシンの背景まで想像ができる、なんて話になります。。 話はそれましたがこのボタンホールは後者であり、通常は加工途中に糸が切れない様にスパン糸(ポリ糸)の使用が主になります。しかし、traditionでは綿糸を直接業者に持ち込み、無理を言って綿糸で開けてもらい、尚かつ粗めの振り巾にして頂いております。切れないか心配だ、と加工して下さるオーナーはおっしゃいましたが、さすがです、非常に綺麗な上がりになりました。

一年を通しての着用と、裾をタックイン、アウトができる設計、首周りは第一釦を閉めても苦しくならない程度のサイズで天巾も低くなり過ぎすスタイリッシュ。肩幅、身幅も絶妙な一で仕上げており、何系にもはまらない、どんなスタイルにも収まりが良く、永く付き合える商品となっております。
こちらの商品にファブリックスタンプは押しておりません。


どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
Size:M
肩幅44.5c
身幅56.5c
袖丈64.5c
着丈71c
裄丈86.5
首周り41.5c
カフス巾10.5c


Size:S、Size:Lに関しましては受注で生産致しますので
ご希望の方はお問い合わせ下さい。
納期に関しまして、順次生産致しますので、少々お時間を頂きます。
何卒、ご了承下さいませ。



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Tel 090-1110-7450  (月曜日〜土曜日am10:00〜pm18:00 担当梅津)