6月も下旬、いよいよ梅雨本番といった天気が続きます。
前回御紹介した生地、刷毛目を使用したシャツがようやく縫い上がりました。
生地が薄いため、巻き縫いの作業が難航し、思わぬトラブルもありましたが
なんとか仕上がりまた。
この品番の名前の由来はラウンドした裾からです。
では、Round Tail Shirt の御紹介です。
夏に腕まくりをして着たいシャツ、を前提にしてます。
ラウンドした裾からかなり深い位置にマチがあります。
タックインには向いてない型紙ですが、マチを深くする事により、風が体内に
入り込みやすく、涼しく快適な状態を保ちます。
また襟のラインとラウンドした裾のラインを平行に保っております。
大きめの襟、台襟、前立てには一番薄い芯を表に貼っております。
また今回がガチャポケと呼ばれるような、左右非対称なポケットを配置しております。
ペンポケット、前立ての剣先の形状がポイントです。
また、今回は超長綿40番手の100%綿糸を使用している為、水を通す前から
軽いパッカリングが生まれます。
ボタンホールはエンドホールのみ横向きになります。
また、今回からシャツ穴の形状をウィップと呼ばれる穴にしております。
出来るだけ巾を広目にふって、更に出来るだけ粗めのホールに指定しました。
独特の抜けた空気感が生まれます。
チンストラップ、襟、前立てに芯が入っており、非常に綺麗な状態ですが
洗いをかけると強いパッカリングが生まれます。
今回は台襟裏にサイズスタンプを押しております。洗いをかけても簡単には落ちません。
前立てからのラウンドテールです。若干外に向かって二回くらいきついカーブがあって
そのままマチに向かいます。ここの部分は三つ巻ですが、アイロンでのしつけにも
限界があります。一番難航したポイントです。
また後身頃のラウンドテールは丸くなりすぎない形にしてます。
カフスもラウンドし、運針のピッチの急に細かいものにシフトしており、ドレスシャツの
空気を演出してます。またイッテコイ始末にボタンを追加し、第二ボタンで腕まくり
しやすい形を意識しました。ギャザーは14mmを三回タック状にしたクラシックな仕様です。
やはりバックヨークにも細かいギャザー55mm分入ってます。このギャザーのおけげで
背中の運動量が増え、背中を丸めても吸い付くようなフィット感が生まれます。
ミミをつかったマチです。またその上にはスペアボタン一個を縫い付けております。
tadition.Mfg
LotTS−008 Round Tail Shirt Size 15 1/2(M) ¥21.000-
肩幅42c
身幅51c
袖丈62.5c
着丈73c
袖口10.5c
オーダー頂いてから一週間〜10日後の納品となります。
オーダー確認後、商品代金入金確認出来次第、縫製に入ります。順番にご案内させて頂きますので、お客様のご理解、何とぞ宜しく御願い致します。
質問など、どうぞお気軽に御連絡下さい。
mail tradition.mfg@gmail.com
phone 090-1110-7450 (am10:00〜pm18:00 梅津)
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