本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、新年一発目は、昨年紹介しきれなかったものから、WOOL HOSPITAIL JKのご紹介です。
初のテーラードJK型のスタイルですが、ワークジャケットの縫製工場でも縫えるJK、を意識してパターンからおこしました。
前立て4つ釦、ラペルにはフラワーホールではなく、実際のホールを釦のサイズを変えて
配置しております。
実際私自身、この手のJKを意識して見ると、ラペルの巾や角度、ポケット型、配置、その他基本シルエット等、探すとなかなか好みのタイプは見つかりません。
もし作るなら、理想の集合体を、と思いカタチにしました。
段返りラペル、大型見返し、樽型パッチポケット、ウエスト部分のホールド感を高めるヘリンボーンの太巾面テープ、ナットチェンジ釦、2P立体アーム、2P立体身頃、割ラペル、アームホールのイセコミなど、個人的には見所満載なJKに仕上がりました。
深めなグリーンと茶色の中間の様な上品なカラー、ウール素材になります
ウエストで強く絞っているのがわかります。センターベンツ。
襟を立てても様になりJK、を心がけました
前立てはかなり大きくとっており、型くずれを防ぎます。各所始末をパイピングしており、非常に手間と時間がかかる仕様です。
裏地をつけた方が豪華、と思われるかたも居ますが、逆です。裏地をつけた方が手抜きが出来き、ある程度縫製の苦手な部分を隠せます。しかし、こうような仕立ては、企画内容、縫製技術が非常に大事になります。
かなり前下がりになっているフロントテール。アームの立体に前にふっています。アームのイセコミは1.5c〜2c。
襟を立てた時に型くずれしない様に、芯止めのステッチを縦方向に10本、半円型を5本入れます。7mm巾均等に入れるのはかなりの手間を要します。また割仕様のラペルも見所の一つです。
アームのみ着脱のし易さを考慮しキュプラの二枚仕立てに。
強く絞ってウエスト、斜めに入る太めなダーツはウエストポケットの中に突き刺さるように入ります。
非常に肉厚、俗に言うヘビーメルトンです。
なかなか量産となると限られるJKですが、、。
非常に良いシルエットに仕上がりました。
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