7/15/2012

TEP-CS 2012




50年代のU.Sミリタリーカーキショーツを参考にしながら
独自のサイズ、シルエットが出来たと思います。

若干股上は深く、程よくホールド感がありウエストをくるむようなウエストライン。 

前身頃の2タックは片身7c、左右で14c分のゆとりが生まれるパターンになっており、
非常にアクティブな動きにも対応できる運動量ある寸ぽうです。


生地は独自のシャリ感があるウエストポイントコールドマーセ、キャメルカラーです。

 通常チノとは縦、緯糸共に単糸で廉価版の綾織生地を使用します。
 これに対してTEP-CS2012に使用しているウエポンとは縦、緯糸共に双糸で高級な綾織生 地です。 縦36番手双糸×緯24番手双糸でコーマー糸を目一杯打ち込んでいきます。

 それだけでも光沢感といい、丈夫さといい、高級感が違うのですが、更に非常に高い技 術を必要とするコーマードマーセライズ加工(低温状態で苛性ソーダを使用し綿の断面を 丸くする事で素材に光沢感を出す加工。低温アルカリ処理)を施しています。
 光沢感、高級感などは他に類を見ません。
 
 





センター部分がふっくらとゆとりがあるのがわかります


ヒップにも程よいゆとりを持たせ、財布などの出し入れもしやすい位置に片玉ぶちポケットを。

ダーツとタックのコンビ。タックは裾まで続き、プリーツをかけてます

本来あるボタンフライの仕様をジップに落とし込んでおり、独自の裏地処理を考えました。

フロント、ヒップポケットに使うボタンは、尿素ボタン13mm

ヒップポケットのフラップも左右非対称のパターンを作成致しました。コバ0.7cのステッチがよく似合います

非常に細いループを搭載し、ボタンホールを省略した仕様です。慣れると非常に使いやすい仕様です。

オリジナルには無い、私の兼ねてからのアイディアで接ぎ合せのダブル仕様にしております。アウトシーム、インシーム共に巻き縫いの為、どうしてもダブルにするともたつき、野暮ったくなります。このスッキリとしたディティールで提案いたします。

何気に拘るポケット口のシングルステッチはヒップポケットとの統一感をはかり、やはりコバ0.7c
今回はサイズスタンプを使います。

生成スレキ部分は全て下糸を白にしております。


 tadition.Mfg

 TEP-CS2012 Size 32(M) ¥18.000
総綿糸カタン糸30番(生地は洗濯後さほど縮みはありませんが綿糸によるパッカリングが出ます。またキャメル生地同色ステッチは洗濯により退色していきます)


ウエスト83c
股上  31.5c
股下  24c
総丈  51,5c

オーダー頂いてから一週間〜10日後の納品となります。 
オーダー確認後、商品代金入金確認出来次第、縫製に入ります。順番にご案内させて頂きますので、お客様のご理解、何とぞ宜しく御願い致します。

質問など、どうぞお気軽に御連絡下さい。

mail   tradition.mfg@gmail.com
phone 090-1110-7450 (am10:00〜pm18:00 梅津)


Work

片玉ブチポケット

フラップの下に小さなループ

サイドシームを巻き縫い

CBも巻き縫い

クロッチも巻き縫い

このクロッチ部分16枚重なっています

生成のスレーキをベルト裏に



7/01/2012

Judgment


上半期の反省をと思っておりましたが、あっという間に7月になりました。
制作も精力的に進めております。

少し息抜きで、最近購入したカット物等の紹介を、、、。
気がつくとそれぞれ二色を、そしてサイズ違いでバランスの違いを楽しんでおります。

ORIGINAL PANEL BORDER sizeL / BLACK size M

WARP AND WOOF さん   ORIGINAL BASQUE  SHIRT
布帛に関しては勿論自身の商品を着ますが、こういったカット物に関しては
他社様の商品を着させて頂きます。
生地の選定、シルエット、縫製に関して非常に勉強になります。
かなりの度詰めな生地ですので今後の表情が楽しみです。
 こちらはJ.S HOMESTEADさん ORIGINAL RAGLAN TEE
毎年定番でやってらっしゃる製品染めの物です。
こちらもちなみにブラックがL、ナチュラルがMです。やはり度詰まりな生地で
洗った後の表情も独特のザラツキがたまりません。私の場合は更にのり付けキーピングで
バキバキに乾燥します。

COVE SHOE CAMPANY   BLACK 8    BROWN 8 1/2
ポストマンシューズです。正直本当にどうしようもない皮です。
すぐにオイルも抜けます。
ですが今は逆にこのチープ感が丁度良く、かっちり気合いを入れる、と言うより
抜けた感じ、がTraditionのテーマであるように、足下も似たテーマになってしまいます。

気がついたら化石みたいな所に行かないように自分なりのアンテナを大事にしたいものです。