10/18/2013

Paraffin


チェック柄で厚みのある生地です。
非常にブリティッシュなこの生地を見た時に、パラフィン加工の生地
を表にもってきて、定番のポーチ等、小物製作して見たいと思いました。

パラフィン加工とは、日本では石蝋(せきろう)と呼ばれ、ロウソクと同じ様な
物質を生地にコーティングしています。撥水効果にすぐれ、特にべたつきやニオイは
ありません。
またもう一つの特徴は、生地をひっかくと白い跡が残るという点です。







右側がパラフィン加工素材です。A社生地。
 こちら右側です。B社生地。
織が違うので、白い跡の残り方も微妙に違う気がします。
O.Dあたりのダークトーンか、ブラウンなんか良いですね。
ちょいと新しいパターンひいてみますか。

10/15/2013

Neutral Shirt c/#Chambray

シャンブレー素材によるNeutral Shirtを製作致しました。
シャンブレーとは、経(たて)に色糸を、緯(よこ)に未晒(みざらし)糸を用いて霜降りのようにした平織り綿布
の事を指します。生地の厚み、色味など多数存在し、綺麗に均一に織られた生地もあれば、粗くバリバリした状態のものまで。今回は、生地展示会で見つけてきた、数ある中でもこれだ!という生地に出会えたので、前回紹介したブロードのニュートラルシャツに、シャンブレーを落とし込んで製作致しました。



まずはいきなりですが、カフス(袖口)部分のイッテコイ始末といわれる仕様の展開です。
まずは縦に切り目をいれます。

腕身頃の後側からカフス用の別布を地縫いします。裏から、がポイントです。
切り目を180度開脚するように伸ばし、端から5mmに地縫いします。
この時の写真の三角部分の先が若干ずらしているのがわかりますかね。。
ここが綺麗に仕上げるポイントでワーキーな雰囲気に一役買う大事なポイントです。
2mmくらい噛ませての地縫い。
これをくるむ様にひっくり返してピンで留めます。地縫いが正確ならアイロンの必要が省ける非常に便利な仕様です。
くるんで串刺しにしました。
まずはコバステッチで留めます。
端にも捨てミシンをいれます。
180度開脚を済ませ、カフス状態にして半分からステッチを。
いかがでしょうか。ワークシャツではおなじみなイッテコイ始末の完成です。
表からみると結構シンプルですが、裏はステッチがびしっと入ってます。
裏からの地縫いがポイントと言った理由はここです。めくるともう一本地縫いした糸が
見え隠れします。これが使用を繰り返し、やがて風合いとしてめくれて来た時に、不思議と良い空気感を演出します。ここが縫製を経験している私の拘りのポイントです。
開脚部分のしわも上に向かっています。
腕部分の2ピースです、普通のシャツは1ピースになりますが、肘の余裕を持たせたい事から2ピースにしました。
まずが地縫いをいれます。
上腕身頃高にします。
1/4インチ(6,4ミリ)の巾で二本のステッチをいれます。
びしっとはいりました。
アームホールも地縫い→2本ステッチをいれます。
あまりお見せしたくはないのですが襟部分の展開です。
ここはシャツの顔。何度も何度も試行錯誤を繰り返し、生まれたパターンがこの襟です。
第二ボタンを開けた時に、地面に対して水平に襟先が広がるパターンになっております。

まずは地縫いを。
企業秘密を言いたいですが企業ではありませんのでご紹介。
襟先は必ずこのようなカットをいれないと駄目です。
ひっくり返してアイロン。
カット部分。
引っ張りだします。
ふっくら綺麗な襟先です。
ステッチ無し
一本いれます
そして二本
外側にせり出すような襟先です。
次に台襟と縫い合わせます。
ノッチと呼ばれる切り込みを各パーツのセンター部分に入れます。
これが目印となり、わざわざ計ってから縫う、という作業を省きます。
地縫いしてひっくり返して、身頃に縫い付けます。
最後に脇を巻いて縫います。ここが一番つらい、、シングルニードルでは。
全体の写真はホール加工の後に、またアップさせて頂きます。

10/06/2013

for BARRIQUAND


理髪店 
BABER SHOP 
まさにEXCLUSIVE COMFORT

私自身数年前からお世話になっている世田谷区は太子堂に位置する
理髪店のユニフォームを製作させて頂きました。
今回はヘリンボーンとシャンブレー素材でのオーダーを
頂きました。

詳細は後ほど。




Small Tool Bag