8/22/2011

中途半端の美学と大人の物足りなさ

何かの小説みたいなタイトルですが、こんなのは無いでしょう笑

これは自分が企画や縫製する際に、実は密かに常に心掛けてている
裏テーマというか自分らしさを表現する為のワードです。

なにをどう説明すれば良いか、わかりません。

が、簡単に言えば、例えば世間的にダサイと評価するものに
あえてトライしたり、その過程を楽しんだり。
結果的にはやはりダサイんだけど、何が駄目でダサク駄作に
なるのか、逆にまさかの結果で実はかっこ良いのではないか
なんてオチでダサイモノがかっこ良かったり。
ニッチャーというかヘソ曲がりというか。

とにかく 御決まり が嫌いなのかもしれません。
ストレートすぎたり本気すぎたりすると何か引いてしまいます。

余裕感→理解するまでは時間がかかりそうなギャグ感→ありそうでない→
似合うか分から無いが可能性を感じる→結果的に粋な要素が詰まっている。

それが完成されすぎたものには少ない様な気がします。
むしろ足り無い位が丁度良い、分かってるなーと思う事が多いのです。

中途半端の美学に関しては、僕の事を知ってる方は良く分かるかもしれませんが
大人の物足りなさ、これ難しいんですよ。

例えば、セルビィッチ生地を企画で使用する際に、随所にセルビィッチ使い
しちゃうじゃないですか。

世間的なブームものっかり、売れるんでしょうけど、お腹一杯すぎて。
お疲れさまと言うか、すこし若者向けなのかもしれません。
確かにもったいないんですよ、結局捨てる部分ですから。
でもあえてそこは使わないのが好きです。
セルビィッチ、見せ使いしなくても分かる粋な方法、それも実はあるんです。
ここではふれませんが、物足りなさを選択すると言うのは
勇気もいるし、経験も必要だし、なにより余裕な空気感が
大事なのです。

まだまだ未熟ですが、自分らしさtraditionらしさというのを
大事に、と。
それがあるのと無いのでは、工場を使った際の工賃が
一緒でも、出来上がるものは全く違ってくるんですよ。


今日の生粋言でした。

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